雑記2021

イーハトーブの青い空へ

投稿日:2021年2月26日

令和2年8月、父が亡くなりました。

心筋梗塞でした。
前日まで普通に元気に仕事に行き、普通に帰ってきて、晩ごはんを食べたあとは大好きな野球を見ていました。
ひいきの日本ハムが負けていたので途中でテレビを消して不愉快そうでしたが。
まったく体調が悪いとか、そんなことも感じませんでした。
冬はクロスカントリースキー、夏はインラインスケートやテニスに自転車など、とにかく健康で体を動かすことが大好きな父でした。

しかし翌日の朝5時ごろに大きな声が聞こえたので目が覚めました。
父が「汗をたくさんかいて動けなくなった」と。
とても具合悪そうだったし、「助けてくれ」と言われたので救急車を呼ぼうとしたのですが、なぜか止められました。

「救急車は呼ぶな」

おそらく、救急隊員でコロナに感染したというニュースを見ていたので、感染リスクを考えてしまったのだと思います。
しかし、私の車で連れて行くわけにも行かず、何度も救急車を呼ぶよ?と言ったのですが、父は拒みました。
苦しそうに足を痙攣させながら、それでも救急車はちょっと待てと言うのです。
私も眠かったので、水と塩分をとらせ、スポーツドリンクが飲みたいと言うのでアクエリアスを飲ませて様子を見ることにしました。

そうしたらそのうち、「胸が痛い」と言い始めました。
その時気づいてすぐに救急車を呼べば良かったのかもしれません。
しかし、私がちょっと横になっている間に父は倒れてしまいました。
母が行きつけの病院に電話をして、受診することになったので、病院へ行く準備をしていた時でした。
急いで救急車を呼び、救急隊員の方の電話の指示通り心臓マッサージをしましたが、帰らぬ人となりました。

一番最初、異変に気づいた時に救急車を呼んでいても、結局はダメだったかもしれません。
しかし、普通に自家用車で病院に行ったとしても救急としては診てくれません。
他の患者さんと同じく待たねばいけないのです。
母が病院に電話した時の録音が残ってたので聞いてみたら、父の最後の言葉が残ってました。

「待たないほうがいいなあ」

無理です。救急車を呼んでも受け入れ先の病院を探すのに時間がかかるでしょう。ましてや普通に病院へ行ったら時間がかかるだけです。
なぜあの時、父の言葉を無視して救急車を呼ばなかったのか、今でも悔いが残ります。

そしてかかりつけの病院の看護師と医師です。
座っていられないほど胸が痛いと伝えたのに普通に受診できるのならそうしてくださいと言ってました。
医療者なら心臓とか気づかないものですか?
素人ですか?
病院の対応にも腹が立って仕方ありません。
【追記】
かかりつけの病院は共産党系の勤医協中央病院です。そう、あのすすきの首切り事件を起こした医者がいた病院です。
もっと早く病院を変えていれば・・・悔やんでも悔やみきれません。

父がいなくなった家ですが、そこかしこに父の物が溢れています。
今もまだ家にひょっこり帰ってきそうな、そんな感じがするのです。
ずっと一緒に住んでいたので、突然いなくなると、亡くなったということがまだ受け入れられないでいます。

もう半年経ちましたが、今頃大好きなスキーの練習にモエレ沼公園に行っていたんだろうなあと思うと、本当に悔やんで悔やんで仕方ありません。

人は誰でもいつかは必ず死にます。
父も高齢でしたので、そろそろ何があってもおかしくないと覚悟はしていたつもりですが、まさか家で父の心臓マッサージをするとは思ってもいませんでした。
考え方が甘かったのでしょうか?
目の前で命の火が消えていくのをどうにもできない苦しさ。
親父帰ってこい!と叫びながら心臓マッサージをしましたが駄目でした。

どうか苦しくなったりいつもと違うと思ったらすぐに救急車を呼んでください。
私が言いたいのはそれだけです。

秋になって、父が「俺の命の木」と言っていた柿の木に柿がたくさん実りました。
兄弟で収穫しました。
もう柿の木を手入れする人もいなくなってしまったので、少し枝を切って小さくしたいと思ってます。
私に管理は無理なので・・・。
大学は岩手大農学部。宮沢賢治に憧れて行ったそうですが、真意はわかりません(笑)
農業の灌漑を専門にして、50代の頃はJICAの専門家として海外で仕事もしました。
きっと今頃、宮沢賢治が描いたようなイーハトーブの真っ青な空と山の中で大好きなスポーツや庭いじりをしていることでしょう。

最後に。
ごめんよ、親父。
どうか許してくれ。
最後まで親不孝者の息子だったけど、
今度生まれ変わってもあなたの子として生まれたい。
本当に最高にカッコいい親父でした。

本当にありがとう。お疲れさま。

-雑記2021
-, ,


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

関連記事はありませんでした

カテゴリー

アーカイブ

サイト内検索