さっきからB’zの”Survive“をリピートでずっと聴いてる。
(アルバム全体じゃなくて1曲だけね。)
この曲は自分にとって特別な曲なのだ。
少し離れたP町にN君という友人がいた。
彼は病気で長いこと苦しんでいた。
B’zの大ファンで、俺が見舞いに行くとよくB’zの話をしていた。
俺はドラムをやっていたので、N君がボーカルでB’zみたいなバンドを作ろうとか話していた。
俺は流行りモノの音楽が苦手で、B’zも例外ではなく、B’zの話もあまりよく分からずにただ聞いているだけだった。
北海道の短い夏が終わろうとしている暑い日の朝だった。
母からN君が亡くなったと知らされた。
信じられなかった。
体調も良いからと、退院して自宅で元気に過ごしているはずだったのに・・・。
お風呂に入っている時に脳内出血を起こしたらしいという医者の話。。
家族の方が気付いた時には既に手遅れだった。。
そんな馬鹿な・・・。なぜ??どうして死ぬんだよ・・・。
なんで一人で逝っちまうんだよ・・・。
お通夜では彼のお母さんが来てくれた人全員に「ありがとうありがとう」と声をかけていた。
一人息子を亡くし、悲しみでいっぱいのはずなのに、健気に周りに気を遣っていた。
お通夜で彼の写真を見ていても、まだ死んだとは思えなかった。
それから、俺はB’zを聴くようになった。
天国にいるN君に聴こえるように・・・。
ファンクラブにも入り、ライブには欠かさず行った。
グッズを買い、お盆過ぎの彼の命日辺りには実家にお邪魔して、お土産を仏前に置いてくるのが毎年恒例の行事になった。
N君のご両親は俺をいつも暖かく迎えてくれる。
もっと、話がしたかった。
B’zのことも沢山話せたら・・・もっと良かったのに。。
死んだ後で、聴き始めても意味がないかもしれない。
単なる自己満足かもしれない。
でも・・・彼を思うと聴かずにはいられない。
今年はファンクラブでライブを予約したのにも関わらず、金欠で流してしまった。
もう一般販売も売り切れてしまった。
なんとかならないかなあ。
B’zのライブは俺にとって、墓参りと同じこと。
何としてでも行こうと思っている。
彼は死ぬ直前、”Survive“が好きだと言っていた。
“Survive“を聴きながら、今も思う。
彼は病気が辛いと言ったことはあったけど、決して死にたいと言ったことはなかった。
もっと、もっと、生きたかったのだろう。
(ライブに行けますように!)