(名前をクドリャフカに統一しました。ライカという名前にはプロパガンダ的要素を感じたので。)
「僕の人生はあのライカ犬よりまだましだ」
My life as a dogという映画で主人公の子供が独白する台詞です。
ライカ犬、知ってる方も多いと思いますが、旧ソ連のスプートニク2号に乗せられた犬です。
実はこのライカ犬、犬種ではなく、「ライカ」という名前という説もあります。
犬種は一般にはサモエド系の雑種と言われているみたいだけど、どうも写真を見る限り・・・・なんとも言えない感じです。
最初、「クドリャフカ」という名前で呼ばれていたのが後に「ライカ」と改名されたそうです。
西側では「クドリャフカ」という名前のほうが有名だったようです。
とにかく、このクドリャフカちゃん(雌なので巻き毛ちゃんという意味)は生きて帰ってくることはありませんでした。
もともと、生還するように設計されていなかったようです。。
当時は約1週間ほど生きたと思われていたようですが、最近になって、打ち上げ後数時間で死んでいたという当時の科学者の説が発表されました。
ガガーリンを宇宙へと安全に飛ばすために、クドリャフカは犠牲になりました。
今だったら考えられない気がする。。。
でも、宇宙開発だけじゃなく、身近なところでも動物達は人間の為に犠牲になっています。
例えば、化粧品。
化粧品開発に、動物を使って安全性の実験などが行われています。
オイラ達にできることはそういうメーカーの化粧品を買わないこと。
要するに↑に載っていないメーカー(資生堂、コーセー、カネボウなど大手企業)は動物実験をしているということです。
化粧品だけでなく、普段飲んでいる薬などもそうです。
世の中にはクドリャフカがまだまだ沢山いるんです。
そのことを忘れないのが、人間のために死んでいった動物達へのせめてもの償いではないかな・・・と思うのですが。
なにぶん、旧ソ連体制下のこと。情報がいろいろ飛び回り、どれが本当なのか、今となっては誰にもわかりません。
ただ・・・たとえ一瞬であってもいいから、クドリャフカは青い地球を見ることができた・・・・と願わずにはいられません。
青い星に帰れると信じていたクドリャフカ。もう一度、世話をしてくれた人に会えると信じていたクドリャフカ。。
暗い宇宙空間で体を固定されほとんど身動きもとれない状態で、誰も体験したことの無い孤独感、恐怖感の中、彼女は何を思っていたのだろう。
最後の最後まで、人間を信じていただろうに。
彼女の命は宇宙で燃え尽きました。
人間の儚い欲望のために。